三具足(みつぐそく)・五具足(ごぐそく)とは?意味や並べ方、弔問・仏壇に必要な仏具を分かりやすく解説
- 橙縁社公式

- 5月31日
- 読了時間: 8分

はじめに|三具足は仏壇や供養に欠かせない仏具
ご家族が亡くなった後、枕飾りや後飾り祭壇、仏壇の準備を進める中で、
三具足(みつぐそく)
五具足(ごぐそく)
という言葉を耳にすることがあります。
しかし、
「三具足とは何ですか?」
「五具足との違いは?」
「どのように並べればいいの?」
と疑問に思われる方も少なくありません。
しかし『三具足』は、仏教において故人やご先祖様を供養するための基本的な仏具のセットなのです。
そこでこの記事では、三具足と五具足の意味やセット内容、正しい並べ方、宗派ごとの違いについて分かりやすく解説します。
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三具足とは?

『三具足』とは、
香炉(こうろ)
燭台(しょくだい)
花立(はなたて)
の3つで構成される仏具のセットを指します。
なお「具足」とは、
必要なものが不足なく揃っている状態
という意味があります。
つまり『三具足』とは、仏様やご先祖様を供養するために必要な基本の仏具セットなのです。
葬儀後の枕飾りから仏壇まで、仏式の供養において幅広く使用されます。
五具足とは?

『五具足』は、『三具足』をさらに格式高くした仏具の配置です。
構成は以下の通りです。
香炉 ×1
燭台 ×2
花立 ×2
※香炉を中央に置き、左右対称に燭台と花立を配置します。
一般的には、
通夜
葬儀
四十九日法要
一周忌法要
開眼供養
など、特別な法要や仏事の際に用いられます。
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三具足の正しい並べ方

仏壇や祭壇に『三具足』を置く場合の基本配置は次の通りです。
仏壇に向かって
中央:香炉
右側:燭台
左側:花立
仏様から見た場合
中央:香炉
左側:燭台
右側:花立
仏壇に向かって配置を考えるのが一般的です。
※宗派や地域によって多少の違いはありますが、この配置が基本となります。
三具足を構成する仏具① 香炉とは

香炉の役割
香炉は線香やお香を焚くための仏具です。
仏教では香りには、
心身を清める
仏様へ想いを届ける
故人への供養
という意味があるとされています。
また昔は、防臭や空気を清浄に保つ目的でも使われていました。
香炉の主な種類
前香炉(まえこうろ)
最も一般的な香炉で、仏壇や葬儀会場でよく使用されます。
3本の脚が付いていて、上部分が大きく開口しています。
基本的には、仏壇用の香炉とされており、線香を立ててお参りする時に使います。
土香炉(つちこうろ)
陶器製の香炉です。
透かし彫りがあるもの
透かし彫りがなく、丸みがあるもの
の2つに大きく分けられ、
透かし彫りあり ⇨ 真宗系(浄土真宗)
透かし彫りなし ⇨ 曹洞宗
で使われることが多く、決まりはありませんが青磁(せいじ)のように、青や緑色が多い傾向にあります。
火舎香炉(かしゃこうろ)
真鍮(しんちゅう)製のものが多く、蓋付きで装飾性が高く、真言宗で使用されることが多い香炉です。
長香炉(ながこうろ)
横長の形状で、線香を寝かせて供えることができます。
浄土真宗などで見られます。
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三具足を構成する仏具② 燭台とは

『燭台』は、ロウソクを立てるための仏具です。
ロウソクの灯りには、
仏様の慈悲や智慧を表す
暗闇を照らす
先祖の極楽とこの世の道しるべになる
という意味があります。
また、穢れや煩悩を浄化するとも考えられています。
燭台の素材
主な素材には、
真鍮
陶器
木製(黒檀など)
があります。
※近年は火災予防のためにLED式や電気式の燭台も人気です。
『燭台』のデザインは、絶対にという明確な決まりはありません。
ですが、浄土真宗の場合、
本願寺派(西) ⇨ 黒い仏具
大谷派(東) ⇨ 金色の仏具
を使うことが一般的で、宗旨・宗派によっての違いもあるため、仏具店のスタッフなどに確認をしましょう。
三具足を構成する仏具③ 花立とは

『花立』は、供花を飾るための仏具です。
仏様や故人へ花を供えることで、
感謝
敬意
供養の心
を表します。
素材に厳密な決まりはなく、
真鍮
アルミ
陶器
ガラス
など様々な種類があります。
仏壇用として販売されている花立を使用するのが一般的です。
三具足に込められた意味

『三具足』には、
香炉「香り」
燭台「灯り」
花立「花」
を供える意味があります。
これは仏教における供養の基本であり、
故人が安らかに眠れるように
仏様のご加護をいただけるように
という願いが込められています。
また『香炉』の香りは、参拝する人自身の心身を清める意味も持っています。
このように『三具足』として、仏具の種類や並べ方が決まっていったのは、
室町時代(約650年前)
くらいからとされており、江戸時代にかけて一般化していったと言われています。
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三具足と五具足はどちらを選べばいい?

基本的には『三具足』があれば問題ありません。
そして、日常のお参りや仏壇での供養には『三具足』が一般的です。
一方で、
大きな仏壇
寺院型仏壇
年忌法要
特別な供養
などでは『五具足』を使用することがあります。
※迷った場合は、菩提寺や仏具店へ相談すると安心です。
三具足はいつからいつまで使う?

『三具足』は、故人が亡くなった直後から使用されます。
主な使用場面は、
枕飾り
通夜
葬儀
後飾り祭壇
四十九日法要
仏壇
です。
つまり、一時的な仏具ではなく、
ご先祖様を供養する限り長く使い続ける仏具
と言えます。
なお、枕飾りや後飾り祭壇の『三具足』は、通常は葬儀社が準備しますので、ご遺族が慌てて用意する必要はありません。
三具足・五具足についてよくある質問(FAQ)

Q. 三具足と五具足の違いは何ですか?
A. 三具足は香炉・燭台・花立の3点セットです。五具足は燭台と花立が一対となり、合計5点で構成されます。
Q. 三具足は必ず必要ですか?
A. 仏式の供養では基本となる仏具です。仏壇を設置する場合は用意することが一般的です。
Q. 宗派によって違いはありますか?
A. 香炉の形や線香の供え方、仏具の色などに違いがあります。購入時は宗派を確認しましょう。
Q. 五具足の方が良いのでしょうか?
A. 必ずしも五具足が必要というわけではありません。日常の供養であれば三具足で十分です。
Q. 葬儀直後に自分で用意しなければなりませんか?
A. 通常は葬儀社が枕飾りや後飾り祭壇として準備するため、すぐに購入する必要はありません。
まとめ|三具足は故人とご先祖様を供養するための基本仏具

『三具足』や『五具足』は、
香炉
燭台
花立
から構成される、仏教における最も基本的な仏具セットです。
故人が亡くなられた直後の枕飾りから仏壇での日常供養まで、長く使用される大切な仏具でもあります。
仏壇の購入や法要の準備を進める際は、宗派やご家庭の慣習を確認しながら、適切な『三具足』や『五具足』を選ぶようにしましょう。
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