玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは?神道葬儀・地鎮祭・竣工式でのやり方と作法を分かりやすく解説

更新日:6 日前

神道の葬儀や地鎮祭、竣工式などで行われる
『玉串奉奠(たまぐしほうてん)』。
仏式の葬儀で行う『焼香』にあたる儀式として知られていますが、実際に玉串を渡されると、
「玉串はどう持てばいい?」
「どちらを祭壇に向けるの?」
「何回お辞儀をするの?」
「拍手は音を出していいの?」
など、戸惑ってしまう方も少なくありません。
そして『玉串奉奠』は、神道において玉串を神前に捧げ、故人や神様への感謝・祈りを表す大切な儀式のため、しっかりと行いたいものです。
そこでこの記事では、神道の葬儀で行われる『玉串奉奠』とは何か、玉串の意味、神道葬儀で玉串奉奠を行うタイミングと正しいやり方、地鎮祭・竣工式との違いについて、初めて神道の儀式に参加する方にも分かりやすく解説します。
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玉串奉奠とは?

『玉串奉奠』とは、榊(さかき)の枝に紙垂(しで)などを付けた『玉串』を神前に捧げる神道の儀式です。
そして『奉奠(ほうてん)』には、「謹んで供える」という意味があります。
『玉串』は単なる榊の枝ではありません。
神道では、榊は神様と人をつなぐものとして扱われ、そこに紙垂などを付けたものを『玉串』として神前に捧げます。
神葬祭(神道の葬儀)の場合には、故人の御霊(みたま)に対して、遺族や参列者が玉串を捧げることで、故人を偲び、哀悼の意を表します。
玉串奉奠はどんな場面で行われる?

『玉串奉奠』は、神道のさまざまな神事で行われます。
代表的なのは次の3つです。
神道の葬儀
神道の葬儀である『神葬祭(しんそうさい)』では、仏式の焼香に代わるものとして『玉串奉奠』が行われます。
地鎮祭
建物を建てる前に、その土地の神様に工事の安全などを祈願する地鎮祭でも『玉串奉奠』が行われます。
竣工式
建物が完成した際に、工事の無事を感謝し、今後の安全や発展を祈願する竣工式でも玉串を捧げることがあります。
※このように、『玉串奉奠』は神道における代表的な「捧げもの」の儀式です。
神道の葬儀では「焼香」の代わりに玉串奉奠を行う

仏式の葬儀では、参列者が順番に『焼香』を行います。
一方、神道の葬儀では、焼香ではなく『玉串奉奠』を行うのが一般的です。
ただし、神葬祭の進行や玉串奉奠の方法は、神社・神職・地域によって違いがある場合があります。
そのため、実際の葬儀では、当日の神職や葬儀社の案内に従うことが最も大切です。
なお、地域によって、一般参列者は『玉串奉奠』ではなく、
献米
を行う場合もあります。
全く同じ内容の『お葬式』なのに、
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玉串奉奠のやり方・作法

ここからは、神道の葬儀で一般的に行われる『玉串奉奠』の流れを紹介します。
基本的な流れは、
玉串を受け取る
祭壇・神前へ進む
玉串を捧げる
二礼二拍手一礼
自席へ戻る
という流れです。
① 神職の前へ進む
自分の順番が来たら、神職の前へ進みます。
神職から玉串を受け取る前に、神職へ一礼します。
② 神職から玉串を受け取る
玉串は、両手で丁寧に受け取ります。
一般的には、右手で玉串の根元側を上から持ち、左手で葉先側を下から支えるように受け取ります。
※このとき、玉串の向きを間違えないよう注意しましょう。
③ 玉串を胸の高さで持って神前へ進む
玉串を両手で胸の高さに保ちながら、祭壇・神前へ進みます。
神前に近づいたら、一礼します。
④ 玉串を時計回りに90度回す
神前で祈念する際、玉串を時計回りに回します。
まず、
玉串を時計回りに90度回転させ、縦向きにします。
その後、玉串の根元を両手で持ち、故人を偲びながら心の中で祈ります。
⑤ 玉串を時計回りに180度回して捧げる
祈念が終わったら、玉串をさらに回転させます。
玉串の根元を左手で持ち、時計回りに180度回転させます。
これによって、玉串の根元側が神前に向く形にします。
そのまま『玉串案(たまぐしあん)』と呼ばれる台に丁寧に置きます。
⑥ 二礼二拍手一礼を行う
玉串を捧げたら、神前に向かって、
二礼 → 二拍手 → 一礼
を行います。
ここで、神道葬儀ならではの重要なポイントがあります。
葬儀の拍手は『忍び手』
一般的な神社参拝では、拍手の音を出します。
しかし、神道の葬儀では、『忍び手(しのびて)』として、音を立てずに拍手するのが一般的です。
両手を合わせた後、拍手をしますが、手を完全に打ち合わせず、音を立てないようにします。
これは、神道の葬儀が故人を静かに偲ぶ場であるためです。
⑦ 一礼して自分の席へ戻る
二礼二拍手一礼が終わったら、神前に向かって最後に一礼します。
その後、自分の席へ戻ります。
玉串奉奠の覚え方|4つのポイント

初めて『玉串奉奠』をする場合、すべてを覚えようとすると緊張してしまいます。
最低限、次の4つを覚えておくと安心です。
① 受け取る
右手=根元左手=葉
② 回す
基本は時計回り
③ 捧げる
玉串の根本側を神前へ向けて置く
④ 拝礼する
二礼二拍手一礼
そして、神道葬儀では、
「拍手は音を立てない」
ことを覚えておきましょう。
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地鎮祭・竣工式の玉串奉奠も同じ?

基本的な『玉串奉奠』の考え方は共通していますが、具体的な作法や進行は神事によって異なる場合があります。
例えば『地鎮祭』では、施主や施工者、設計者などが玉串を捧げることがあります。
一方、神道葬儀では、遺族や親族、参列者が故人に対して玉串を捧げます。
つまり、
地鎮祭=土地・工事の安全などを祈る
竣工式=完成への感謝や今後の安全などを祈る
神葬祭=故人を偲び、御霊に哀悼の意を表す
というように、儀式の目的が異なります。
玉串奉奠の作法についてよくある質問

Q. 玉串奉奠とは何ですか?
A. 玉串奉奠とは、榊の枝に紙垂などを付けた「玉串」を神前に捧げる神道の儀式です。神道の葬儀では、仏式の焼香にあたる儀式として行われます。
Q. 玉串はどちら向きに持ちますか?
A. 一般的には、受け取る際に右手で根元側、左手で葉先側を支えます。ただし、神職から受け取る際は、その場で示される向きを優先しましょう。
Q. 玉串はどちらに回しますか?
A. 一般的な作法では時計回りに回します。祈念するときに90度、奉奠するときにさらに180度回すという方法があります。
Q. 神道の葬儀でも拍手をするのですか?
A. はい、二拍手を行うのが一般的です。ただし神葬祭では「忍び手」といい、音を立てないように拍手します。
Q. 玉串奉奠は何回行いますか?
A. 通常は参列者が一人ずつ、または遺族などが代表して1回行います。葬儀の規模や進行によって異なる場合があります。
Q. 家族葬でも玉串奉奠をしますか?
A. 神道の葬儀であれば、家族葬でも玉串奉奠を行います。ただし、参列者の人数や神職の進行によって方法は変わります。
Q. 玉串奉奠で作法を間違えたら失礼ですか?
A. 必要以上に心配する必要はありません。玉串奉奠は普段行う機会が少ないため、初めての方が戸惑うのは当然です。当日は神職や葬儀社の案内を確認し、故人を偲ぶ気持ちを大切にしましょう。
まとめ|玉串奉奠は神道葬儀で故人に捧げる大切な儀式

『玉串奉奠』とは、榊の枝に紙垂などを付けた玉串を神前に捧げる神道の儀式です。
神道の葬儀では、仏式の焼香にあたる儀式として行われます。
基本的な流れは、
神職から玉串を受け取る
胸の高さで持って神前へ進む
玉串を時計回りに回す
玉串案へ捧げる
二礼二拍手一礼
自席へ戻る
というものです。
特に覚えておきたいのは、
「玉串は基本的に時計回り」
「根本側を神前に向けて置く」
「二礼二拍手一礼」
「神道葬儀では拍手の音を立てない」
という4つのポイントです。
ただし、神道の作法は地域や神社、神職によって異なる場合があります。
実際の神葬祭では、当日の神職や葬儀社スタッフの案内を最優先してください。
大切な方との最後のお別れで慌てることのないよう、事前に玉串奉奠の基本的な流れを知っておくと安心です。
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