お布施と初穂料・玉串料の金額相場|神道の謝礼は本当に仏式より安い?葬儀・法要の費用を比較

更新日:3 日前

葬儀を行う際には、葬儀社へ支払う費用だけではなく、宗教者へお渡しする謝礼も必要になります。
仏式 ⇒「お布施」
神式 ⇒「初穂料」「玉串料」
などが代表的です。
「お布施は高いと聞くけれど、神道なら安く葬儀ができる?」
「仏式から神式に変えた方が費用を抑えられる?」
このように、宗教者へ支払う費用を比較して、葬儀形式を検討する方もいらっしゃいます。
結論からいうと、神道の玉串料が仏式のお布施より安くなるケースはありますが、「神道なら必ず葬儀費用が安い」とは言えません。
また、仏式では戒名、神式では神葬祭特有の儀式や準備など、宗教形式によって必要となる費用も変わります。
そこでこの記事では、葬儀が初めての方にも分かりやすいように、お布施とは何か、初穂料・玉串料とは何か、お布施や玉串料の金額相場、お布施と玉串料はどちらが安いのかについて解説します。
※以下で紹介する金額はあくまで目安です。実際の金額は寺院・神社・宗派・地域・葬儀内容などによって異なります。具体的な金額については、依頼する寺院・神社へ事前に確認することをおすすめします。
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お布施と初穂料・玉串料の違い

まず、それぞれの意味を簡単に整理してみましょう。
仏式では「お布施」
仏教の葬儀や法要では、僧侶へ
御布施
をお渡しします。
御布施は、単純に「読経の料金」という意味ではありません。
寺院や僧侶に対する謝意としてお渡しするもので、金額は寺院・宗派・地域・葬儀内容などによって変わります。
また、葬儀ではお布施とは別に、
戒名に関する費用
御車料
御膳料
などが必要になる場合があります。
特に戒名については、種類や寺院によって考え方や金額が異なるため、「お布施=読経だけの費用」と考えないことが大切です。
神式では「初穂料」「玉串料」
神道の葬儀は『神葬祭(しんそうさい)』と呼ばれます。
『神葬祭』では、神職へお渡しする謝礼として、
玉串料
初穂料
などの名称が使われます。
ただし、『神葬祭』では仏式とは儀式の内容が異なります。
例えば、
通夜祭
葬場祭
遷霊祭
十日祭
五十日祭
など、神道独自の儀式があります。
そのため、「仏式のお布施」と「神式の玉串料」を単純に金額だけで比較するのではなく、どのような儀式が含まれているのかまで確認することが重要です。
御布施の金額相場【仏式葬儀】

ここからは、あくまで目安として仏式のお布施について紹介します。
葬儀形式によっても金額は変わるため、
火葬式
一日葬
通夜・葬儀を行う2日葬
に分けて考えてみましょう。
火葬式のお布施|5万円~10万円程度が目安
火葬式は、一般的な葬儀・告別式を行わず、火葬を中心に行う葬儀形式です。
僧侶に火葬炉前やお別れ室などで読経していただく場合、
5万円~10万円程度
が一つの目安になります。
ただし、これはあくまで「読経を依頼する場合」の目安です。
例えば、檀家として寺院との付き合いがあり、戒名を授かる場合などは、必要となるお布施が大きく変わる可能性があり、
30万円以上
になることが多く、「火葬式だから、お布施は必ず5万円程度」とは限りません。
一日葬のお布施|30万円前後~が目安
一日葬とは、一般的に通夜を行わず、葬儀・告別式を1日で行う葬儀形式です。
一日葬の場合、
30万円前後
を一つの目安として考えることができます。
ただし、戒名を授かる場合には、戒名の種類や寺院によって金額が変わります。
例えば、
俗名(本名)での葬儀
戒名を授かる葬儀
では、必要となるお布施が異なる場合があります。
通夜・葬儀を行う場合のお布施
通夜と葬儀・告別式を2日間にわたって行う場合は、一日葬よりもお布施が高くなるケースがあります。
これは、
通夜
葬儀・告別式
それぞれで僧侶にお勤めいただくためです。
目安としては、
一日葬のお布施+10万円程度~
あるいは、
一日葬より大幅に高くなる
と考えておくとよいでしょう。
※ただし、この金額についても地域や寺院によって差が大きいため、事前確認が必要です。
全く同じ内容の『お葬式』なのに、
A社 ⇨ 80万円
B社 ⇨ 120万円
C社 ⇨ 200万円
と、葬儀社によって非常に大きな葬儀費用の金額差があります。
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法事・法要のお布施|3万円~5万円程度が目安

葬儀が終わっても、仏式では故人の供養が続きます。
代表的なものが、
四十九日法要
一周忌
三回忌
などです。
法要で僧侶に読経していただく場合のお布施は、
3万円~5万円程度
が一つの目安です。
特に四十九日法要では、
本位牌への魂入れ
納骨
開眼供養
など、複数の儀式を同時に行うことがあります。
その場合は、通常の法要より費用が増える可能性があります。
また、寺院によっては塔婆を用意する場合があり、塔婆料が別途必要になることもあります。
そのため、法要を依頼するときは、「お布施以外に必要な費用はありますか?」と確認しておくと安心です。
神道の玉串料の金額相場【神式葬儀】

続いて、神道の葬儀「神葬祭」について見ていきます。
神道では仏式とは異なる儀式を行います。
そのため、単純に「お布施=玉串料」と考えるのではなく、神葬祭全体の流れを理解することが大切です。
神式の火葬・遷霊祭|5万円~10万円程度が一つの目安
神式で、神職に特定の儀式のみをお願いする場合、
5万円~10万円程度
が一つの目安になるケースがあります。
ただし、神社によって対応できる内容は異なります。
仏式の「火葬式」と同じように、火葬炉前だけで神式の儀式を行えるとは限りません。
神職によって対応内容が違うため、事前に、「火葬のみの場合でも神職にお願いできますか?」と確認しておきましょう。
一日で神葬祭を行う場合|30万円前後~が目安
通夜祭などを行わず、一日で神葬祭を行う場合は、
30万円前後~
が一つの目安になります。
ただし、神道では仏式とは異なる祭詞奏上や儀式が行われるため、実際の金額は神社によって異なります。
通夜祭を行う場合
仏式の通夜に近いものとして、神道には通夜祭があります。
通夜祭を追加する場合、
葬場祭の玉串料+10万円程度~
を一つの目安として考えられます。
ただし、これも神社によって料金体系が違います。
十日祭などを行う場合
神道では、故人が亡くなった後、
十日祭
二十日祭
三十日祭
四十日祭
五十日祭
などの霊祭を行います。
例えば十日祭を行う場合、
+5万円程度~
が一つの目安となります。
ただし、神社によっては葬儀時にまとめて費用を提示する場合もあるため、事前確認が必要です。
神式法要にあたる「霊祭」の玉串料

仏式の法要にあたるものが、神道の霊祭(れいさい)・霊前祭です。
代表的なものとして、
十日祭
二十日祭
三十日祭
四十日祭
五十日祭
百日祭
一年祭
三年祭
五年祭
十年祭
などがあります。
特に五十日祭は、仏式の四十九日法要に近い重要な節目とされています。
霊祭の玉串料は、
3万円~5万円程度
が一つの目安です。
※ただし、神社によって金額や考え方が異なります。
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御布施と玉串料はどちらが安い?

ここが、この記事で最も気になるポイントではないでしょうか。
結論としては、「玉串料の方が安くなるケースはあるが、神道だから必ず安いとは言えない」というのが適切です。
仏式では、寺院との関係や戒名などによって、お布施の金額が大きく変わることがあります。
一方、神道では仏教の戒名に相当するものがないため、宗教者への謝礼だけを比較すると、神道の方が費用を抑えやすいケースがあります。
しかし、ここで注意したいのが、
「宗教者への謝礼」と「葬儀費用全体」は別の話
だということです。
神道なら葬儀費用全体も安いとは限らない

例えば仏式では、
お布施
戒名
御車料
御膳料
などが発生することがあります。
一方、神式では、
玉串料
神職への謝礼
神葬祭に必要な祭具
神式特有の準備
各種儀式
などを考える必要があります。
つまり、宗教者へ渡す金額だけを比較して、葬儀全体の安さを判断するのは危険です。
葬儀費用を考えるなら、
「宗教者への謝礼+葬儀社費用+火葬費用+飲食費+返礼品+その他必要費用」
というように、総額で比較することが重要です。
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B社 ⇨ 120万円
C社 ⇨ 200万円
と、葬儀社によって非常に大きな葬儀費用の金額差があります。
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「お布施が高いから神道に変更」は慎重に

中には、
「お布施が高いから神道に変えたい」
と考える方もいらっしゃいます。
信仰や宗教形式を変更すること自体は、個人や家族の考え方によるものです。
しかし、単純に費用だけを理由として宗教形式を変更する場合は、家族や親族とも十分に話し合うことをおすすめします。
特に、
先祖代々のお墓がある
菩提寺がある
檀家として寺院と付き合っている
家族の中に強い信仰がある
今後も寺院との付き合いが必要
という場合には、葬儀だけではなく、その後の供養まで考える必要があります。
そして、檀家を離れる場合には、寺院との関係や墓地の問題など、別の問題が発生する可能性があります。
御布施・玉串料の金額についてよくある質問

Q1. お布施と玉串料はどちらが安いですか?
A. 一般的には、玉串料の方が安くなるケースがあります。
特に仏式では戒名などによってお布施が高くなる場合があります。
ただし、寺院・神社・地域・葬儀内容によって異なるため、「神道なら必ず安い」とは言えません。
Q2. 神道の葬儀なら戒名代は必要ありませんか?
A. 仏教の戒名に相当するものは、神道にはありません。
そのため、仏式のように戒名の位によってお布施が変わる仕組みは基本的にありません。
ただし、神道にも独自の考え方や儀式がありますので、単純に「戒名がない=葬儀費用が安い」と判断しないようにしましょう。
Q3. 玉串料は神社ならどこでも同じ金額ですか?
A. いいえ、神社によって異なります。
地域や神社、神職、依頼する儀式などによって金額が変わる可能性があります。
そのため、神葬祭を依頼する前に具体的な金額を確認することが大切です。
Q4. お布施や玉串料以外にもお金は必要ですか?
A. 必要になる場合があります。
仏式なら、
御車料
御膳料
戒名に関するお布施
塔婆料
などが考えられます。
神式でも、依頼する儀式や神社によって別途費用が必要になる場合があります。
「総額でいくら必要なのか」を確認しましょう。
Q5. お布施が高いので、葬儀だけ神道に変更しても問題ありませんか?
A. 宗教形式の変更は、家族や親族、先祖供養との関係まで考えて決めることをおすすめします。
特に菩提寺や墓地との関係がある場合、葬儀だけの問題では終わらない可能性があります。
費用だけで判断するのではなく、葬儀後の供養まで含めて考えることが重要です。
Q6. お布施の金額を住職に聞いても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。むしろ、事前に確認しておくことをおすすめします。
「お布施はいくらですか?」と直接聞きにくい場合は、
「葬儀にあたり、宗教者へのお礼として必要になる費用を事前に確認しておきたいのですが、目安を教えていただけますか?」
と聞くとよいでしょう。
金額を曖昧なまま葬儀を進めるより、事前に確認しておいた方が安心です。
葬儀費用で後悔しないために「事前相談」を
葬儀は、実際にその時を迎えてから短時間で決めなければならないことが多くあります。
そのため、
「もっと調べておけばよかった」
「こんな費用が掛かるとは思わなかった」
という後悔につながることがあります。
特に、
仏式と神式のどちらにするのか
お布施はいくらなのか
玉串料はいくらなのか
戒名は必要なのか
菩提寺との関係はどうするのか
葬儀社の費用はいくらなのか
追加料金は発生するのか
などは、できるだけ早い段階で確認しておきましょう。
葬儀の事前相談は、「葬儀を予約すること」ではありません。
費用だけを知りたい方や、まだ葬儀社を決めていない方でも、まず相談しておくことで、突然の葬儀にも落ち着いて対応しやすくなります。
まとめ|お布施と玉串料は「金額だけ」で比較しない

最も重要なのは、
「神道だから安い」
「仏教だから高い」
と単純に決めつけないことです。
宗教者への謝礼だけを比較すれば、神道の方が安くなるケースはあります。
しかし、葬儀全体の費用で考えると、必ずしも神道の方が安いとは限りません。
また、宗教形式は費用だけではなく、故人の希望・家族の考え・先祖供養・菩提寺や墓地との関係なども含めて考える必要があります。
また、寺院・神社・宗派・地域・葬儀内容によって大きく異なります。
お布施や玉串料について分からないことがある場合は、寺院・神社だけでなく、葬儀社への事前相談で確認しておくこともおすすめします。
葬儀に関するご相談は『橙縁社』へ

葬儀に関する知識は、分からない事が当たり前です。
しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。
葬儀費用が高かった
イメージと違った
これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
いざという時困らないように、葬儀全般の疑問は
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