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マンション坊主とは|住職派遣サービスの収入でマンション坊主が増える実態について


日々、お葬式の現場に携わる葬儀社として、年々感じることがあります。


  • 住職派遣サービスを利用する人が増えたな』




確かに『住職派遣サービス』は、時代に合っていると言えるでしょう。

実際、檀家(だんか)』として、長い月日お寺と関係を保つ家庭は激減しています。

つまり、日本人の仏教への関心や関わり方が、時代と共に変化している訳です。




しかし、葬儀の時だけでも、

  • お経を読んでもらいたい

  • 戒名を付けてあげたい

と考える当家は多く、葬儀の時の一度きりだけ、住職に依頼したいと考える方が非常に多いのです。




そこで生まれたサービスが、『住職派遣サービス』です。




顧客のニーズを叶えるサービスなだけあって、当家にとってメリットが大きいことは間違いありません。

ですが、その弊害とも言える『マンション坊主』も増えているのです。




さて、『マンション坊主』という言葉は、TVなどメディアで耳にする機会がありますが、その実態はどうなのでしょう。




そこでこの記事では、『マンション坊主』の意味や内容、収入状況やその実態について紹介していきます。



 

  • 『葬儀費用が高過ぎた。。。』

  • 『葬儀内容がイメージと違った。。。』

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マンション坊主とは|住職派遣サービスの収入でマンション坊主が増える実態について



そもそも『マンション坊主』とは通称であり、造語です。




  • 自分の寺院を持たない

  • 寺院に所属していない

僧侶であり、マンション暮らしをしている僧侶が多いことから、『マンション坊主』という言葉が生まれました。




主に、『住職派遣サービス』から紹介され、

  • 葬儀

  • 法事、法要

でお経をあげ、普段は僧侶でない仕事をしている方も多くいます。



 

なぜマンション坊主が生まれるのか



マンション坊主』とは、契約坊主であり、派遣坊主なのです。

では、なぜ『マンション坊主』が生まれているのでしょう。




その一番の理由は、

  • 寺と檀家の繋がりが希薄

であることが原因で、その繋がりは世代ごとにどんどん弱くなっています。




檀家』とは、そのお寺の弟子にあたります。

ですが現在では一般的に、そのお寺にお墓がある家と考える方が多いはずです。




そして、『檀家』という意識は低く、

  • 葬儀

  • 法事、法要

  • お盆、お彼岸

といった時にしか、お寺と交流を持たない方が非常に多いものです。




 

全く同じ内容の『お葬式』なのに、

  • A社 ⇨ 80万円

  • B社 ⇨ 120万円

  • C社 ⇨ 200万円

と、葬儀社によって非常に大きな葬儀費用の金額差があります。




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マンション坊主の収入状況



  • 坊主丸儲け

なんて言葉もありますが、現在では通用する言葉ではないでしょう。




現在、お坊さんのなり手も減少し、地方では住職不在のお寺が増える一方です。

また、都心では寺院を構えることが難しい上、『檀家』が減少している中、お寺を運営していくことも非常に大変です。




そのため『派遣住職』を、生活の糧にしているケースが多いのです。




その『派遣住職』の収入としては、『住職派遣サービス』で定額化されている御布施の何割をバックとして受け取ります。




『住職派遣サービス』の定額化された御布施は、行う葬儀の内容で変化しますが、

  • 5万円~20万円

ほどとなり、『戒名代』も含まれています。




この5万円~20万円のお布施の何割かが、『派遣住職』に支払われます。




額面だけ見れば、決して安く感じない方もいるでしょうが、

  • 交通費は自腹

であり、毎日お葬式がある訳ではないため、『マンション坊主』の収入が決して高い訳ではないことが分かると思います。



 

マンション坊主でも本当に葬儀は問題はないのか



  • 自分の寺院を持たない

  • 寺院に所属していない

更には、『他に仕事をしている』とまで聞くと、『マンション坊主』に葬儀を任せることが不安に感じる方も多いことでしょう。




現場の意見として結論を言えば、

  • 当たり外れがある

としか言えません。




葬儀社としては、『檀家』として当家が依頼したお寺でもなく、葬儀社が信頼できるお寺を紹介し、知っている住職が葬儀を行う訳でもありません。

事前に連絡はきますが、当日初めて会って、葬儀が終了するまで正直不安です。




しかし『マンション坊主』だとしても、絶対に住職の資格を持っています。

決して、誰だか分からない人が来て、適当なお経を読んでいる訳ではありません。




もちろん『マンション坊主』などと言われていても、人柄が素晴らしく、葬儀社として困った時にお願いしたいと思える方も沢山います。




あくまでも『派遣住職』に葬儀を依頼する時は、

  • 一度限りの付き合い

を前提として、ある程度の覚悟は必要でしょう。



 

マンション坊主の問題点と裏話



この話は、業界関係者から聞いた話ですが、全ての『マンション坊主』に当てはまる内容ではありません。

しかし、内容的に問題視しているため、紹介したいと思います。




まず、同じ仏式(仏教)の葬儀でも、

  • 葬儀の作法

  • お経の内容

  • 戒名の考え方

など、宗派やお寺ごとに考え方が異なります。




つまり、宗派が変わるだけでも、葬儀は全く違うものなのです。




そのため住職は、その宗派の修行をされ、教えを説いています。




しかし、『マンション坊主』の中には、依頼された宗派合わせ、

  • 仏具、法具

  • お経

を準備し、葬儀を行っている人がいるそうです。




例えば、『真言宗』と『浄土真宗』の葬儀や教え、『戒名』と『法名』はまるで違います。

そのため、『真言宗』の葬儀は、『真言宗』の住職が行い、『浄土真宗』の葬儀は、『浄土真宗』の住職が行います。

そして、『真言宗』の住職が『浄土真宗』の葬儀を行うことはありません

逆もまたしかりです。




しかし『マンション坊主』の中には、多数の宗派のお経を読み、多数の宗派の葬儀を行う人がいるのです。

これは流石に問題だと言えます。




また、定年後に住職の資格を取り、『マンション坊主』となっている人も増えているそうで、こちらも問題ですが、正直現場では選ぶことができないのです。



 

まとめ



今回は、『マンション坊主』の意味や内容、収入状況やその実態について紹介しました。




お寺との関係が年々希薄になり、昔から続く『檀家』の考え方も現在では変化しています。

しかし、お葬式の時には、お経を読んでもらい、昔ながらの形式で葬儀を行いたい方も多いものです。




そんな現代のニーズに合わせ誕生した『住職派遣サービス』。

しかし、その弊害とも言える『マンション坊主』という言葉も生まれました。




顧客のニーズ、一度限りの付き合いなど、メリットの部分を考えれば、問題はないのかも知れません。

また、『マンション坊主』は、将来のお寺との関係変化の始まりであり、今後日本の葬儀に対する考え方が、大きく変わっていく兆しなのかもしれません。



 

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しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。



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 そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。



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