橙縁社公式
2022年5月11日6 分
近年の日本では、
少子高齢化の影響
地方の過疎化
などを受け、お墓を引き継ぐ『墓守』がおらず、お墓が社会問題になっています。
そんな中、新しい供養の形とされ、
海洋散骨
樹木葬
に代表される『自然葬』が注目を集めています。
そして、『散骨』するために必要な『粉骨』。
また、年々『粉骨』の業者も増え、以前よりも『粉骨』の費用が下がりました。
しかし、業者の数が増えるにつれ、『粉骨』でのトラブルも増えてしまっている現状です。
そこでこの記事では、『粉骨』の内容や方法、業者選びのポイントを紹介していきます。
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まず『粉骨』とは、遺骨を砕き、粉末状にすることです。
しかも、ただ砕くだけ、ただ粉末状にするだけではありません。
2㎜未満
まで細かく砕くのです。
では、なぜ2mm未満にする必要があるのでしょうか?
それは『埋葬法』により、遺骨を撒いた時の大きさが、
2㎜未満 ⇨ 粉塵
2㎜超え ⇨ 遺骨遺棄罪
と、法律で決まっているからです。
つまり、『粉骨』した遺骨が2㎜を超えていた場合、『遺骨遺棄罪』として犯罪となり、罪を償わなければなりません。
『粉骨』して散骨を考える場合、少なからず費用面を考えて行う人も多いはずです。
そこで、『粉骨』業者に頼んだ時の料金を紹介しましょう。
まず『粉骨』サービスには、
手で砕く方法
機械で砕く方法
があり、機械の方が細かく均一で、価格も安くなっています。
そして、手で砕く場合は丁寧に感じますが、時間も費用も掛かります。
また、『粉骨』サービスを頼む場合でも、大きく分けて2つの料金形態があるため、2つに分けて解説します。
粉骨業者に持ち込みして立ち会う
粉骨業者に郵送して送り返してもらう
まずは、業者に直接持ち込みをして、『粉骨』の場に立ち会うケースです。
『粉骨』の金額は、骨壺のサイズによっても異なります。
関東 ⇨ 7寸
関西 ⇨ 6寸
特定の地域 ⇨ 2寸
そのため、一般的な料金表を元に、平均費用相場を紹介します。
9千円~3万円
ただし、立会いが可能な代わりに、日程調整など含め、金額が高めに設定されている業者もあり、料金については事前に確認するようにしましょう。
持ち込みと比べ、郵送対応の方が費用は高くなります。
20,000円~40,000円
しかし、機械で『粉骨』する業者の中には、
立会いがないからこそ料金が安い
業者もあり、事前に確認しておきましょう。
先程説明した持ち込み、郵送の金額差とは別に、料金が変動するケースも説明しておきます。
それが、オプション費用や業者の内容です。
まずオプション費用としては、
水溶性袋の有無
除菌加工
洗骨
遺骨乾燥
などの内容が、業者によって異なります。
また、業者の内容の部分で言うと、
散骨を行っている会社
かどうかで、料金が変わります。
『粉骨』だけをやっている業者
『粉骨』と散骨がセットの業者
などで、『粉骨』の費用が大きく変わりますので、事前に確認をしておきましょう。
『粉骨』サービスを行っている業者は、近年非常に増えました。
業者の数が増えるということは、
費用
クオリティ
に、業者ごとの差が出てきます。
そこで、『粉骨』サービスで失敗しない為にも、業者選びのポイントを2つ紹介します。
立ち合いを歓迎しているか
業者の身元がしっかりしているか
先程解説したように、
遺骨持ち込み
遺骨郵送
の2パターンの『粉骨』サービスがあります。
『粉骨』業者が遠方の場合、郵送以外は現実的ではないのですが、
立ち合いを歓迎
している業者を選びたいものです。
遺骨を砕くとは言っても、『粉骨』も一つの供養の形です。
遺族の気持ちを尊重し、供養の心が強い業者ほど、
立ち合いを歓迎
して、遺族に見送ってもらいたいと考えます。
ただの作業ではなく、供養の気持ちを持ったしっかりとした業者に、『粉骨』サービスをお願いするのをお勧めします。
『粉骨』には、それほど広い作業スペースはいりません。
そのため、どんな場所で『粉骨』を行っているのかは、正直分からないでしょう。
ですので最低限は、
会社や業者の情報が公開されている
所を選ぶようにしましょう。
『粉骨』とは言え、大切な人の体の一部です。
少しでも安心して任せることができる業者に、『粉骨』のお願いをしましょう。
今回は、『粉骨』の内容や方法、業者選びのポイントを紹介しました。
『粉骨』は、散骨や手元供養など、新しい供養の形を選択した時に、必ず必要になります。
しかし、『粉骨』の内容や業者の情報、デメリットが広くは知られていません。
遺骨を砕くとは言っても、大切な人の体の一部を預けて、そして任せる訳です。
『粉骨』サービスを希望する場合、安直に値段で決めず、一つの供養だと考えている業者に頼みたいものです。
葬儀に関する知識は、分からない事が当たり前です。
しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。
葬儀費用が高かった
イメージと違った
これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
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