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エリザベス女王の国葬で注目?イギリスのエンバーミング事情とお葬式

更新日:2022年9月21日


英国エリザベス女王の死去を受けて、イギリスの国葬に世界中の視線が集まっています。

日常であまり興味を持つことが少ない葬儀ですが、流石に興味を持った人も多いのではないでしょうか。




英王室のウェブサイトによれば、

  • 9月8日に死去

  • 9月19日に国葬

と発表され、その間女王の棺はスコットランドでの儀式を経てロンドンに運ばれ、14日にバッキンガム宮殿からウェストミンスター宮殿へと運ばれました。




一般市民の弔問も始まり、国葬の日の朝まで公開『安置』されるそうです。




と、そこで一つ疑問を持った人もいるはずです。

  • 『そんなに長い期間遺体を安置して大丈夫なの?』




当然の疑問ですよね。

日本では、ほとんど3~4日で火葬されることが多く、都市部や混雑期でも最大1週間ほどで火葬が行われます。




気候や季節感が違えど、流石に11日以上の『安置』は、遺体の状態を考えれば想像できない日数だと言えるでしょう。




しかし、大丈夫なのです。

それは、エンバーミング処理』が施されているからです。




では、この日本で聞き覚えがない『エンバーミング処理』とは何のでしょうか?




そこでこの記事では、エリザベス女王の国葬で注目されている『エンバーミング処理』の内容や、イギリスの葬儀について紹介していきます。




 

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エリザベス女王の国葬で注目?イギリスのエンバーミング事情とお葬式?



確かに、これだけ長い期間あちこちに運ばれ、更には公開『安置』されているとなると、遺体の状態が気になる所です。




ネット上では、

  • 棺は本当は空っぽ

  • 女王の遺体は別の場所に安置されている

  • 公開安置は形式的なもの

など様々な憶測が飛び交っている状況です。




実際、女王の葬儀は非公開で行われ、棺が開けられることはありません

そのため、事実は分かりませんが、

  • エンバーミング処理を施されているため問題がない

と私は考えます。




また、王室用の棺はオーク製(木材の種類)で、腐敗防止の処理がされた特注品だそうです。

更に、棺の密閉度を高める為、鉛の内張りがされ、棺の内部に湿気が入らないようになっています。




そのため、故ダイアナ元妃の棺の重さは、

  • 約250㎏

あったと言われています。




ではなぜ、『エンバーミング処理』を行うと、これだけ長い期間でも遺体の状態が大丈夫なのでしょうか




 

エンバーミング処理って何?



エンバーミング』とは、

  • 殺菌消毒

  • 防腐処理

を遺体に施し、更に見た目も生前に近い姿に整える処理を言います。




『エンバーミング処理』は、専門の資格を持った『エンバーマー』によって行われ、遺体の殺菌や消毒はもちろん、一部を切開して血液などの体液を排出し、防腐剤などの保全液を体内に注入します




また、『エンバーミング処理』の目的として、

  • 事故などで外見の損傷が激しい

  • 闘病生活で顔がやつれている

といった、見た目の部分を元気だった頃に戻すこともあります。




 

日本と海外でのエンバーミング処理の状況



日本は火葬の国であり、正直『エンバーミング処理』は定着していません




しかし、土葬の文化の国では『エンバーミング処理』が一般的で、

  • アメリカ   ⇨ 約90%以上

  • カナダ    ⇨ 約90%以上

  • イギリス   ⇨ 約75%

  • シンガポール ⇨ 約70%

という『エンバーミング率』のデータがあります。




日本で『エンバーミング』が導入されたのは1974年で、1995年に起こった阪神淡路大震災をきっかけに知られるようになりました。

災害で多くの人が亡くなり、火葬が間に合わなくなり、遺体を長く保つために『エンバーミング処理』が施されたのです。




それ以降、日本でも、

  • 生前の姿で長く時間を過ごしたい

  • すこしでも遺体の状態を良くしたい

などの理由から、『エンバーミング処理』を検討する人が増えてきてはいるのです。




 

イギリスのお葬式事情について



まず、キリスト教が支流であるイギリスにおいて、

  • 土葬が当たり前

考える人が多いでしょうが、決してそんなことはありません




キリスト教では、神による最後の審判の後、信者の肉体が神の前に復活して、永遠に生きるという復活思想があります。

そのため、遺体は保存するべきと考えられてきました。




しかしカトリックでは、1963年にパウロ6世が、

  • 火葬禁止法

を撤廃し、実質火葬を認めたことから急激に火葬が増え

  • 火葬が8割超

に現在なっていると言われています。




ですが、日本と同じ火葬でも異なる部分があり、

  • 遺骨を直接見ることはない

のです。

そのため、日本の様に遺族が自分たちの手で遺骨を拾い集めることはなく、同じ火葬だとしても諸外国の人達にとっては驚かれる内容となっています。




イギリスのお葬式の流れとしては、まず病院などから遺体を直接葬儀場に運びます

つまり、自宅に帰ることはほとんどありません




その後、葬儀場で最後のお別れをし、葬儀場内のチャペルで葬儀を行います。

そして、棺を霊柩車に乗せ、霊園で埋葬を行います。




また、日本のように亡くなってからすぐに葬儀を執り行いません

  • 1~2週間後

に執り行われることが一般的で、そのためにも『エンバーミング処理』は必須となっているのです。




 

まとめ



今回は、エリザベス女王の国葬で注目されている『エンバーミング処理』の内容や、イギリスの葬儀について紹介しました。




葬儀を執り行うまでの期間が、日本とイギリスでは大きく異なります。

  • 日本   ⇨ 3~4日後

  • イギリス ⇨ 1~2週間後




もちろん、宗教的観点や文化的な背景も異なりますが、

  • 葬儀までの期間が長い

  • キリスト教が支流のため土葬文化が残る

などの点からも『エンバーミング処理』が必須なのです。




正直日本において『エンバーミング処理』は、

  • 火葬が絶対

  • 葬儀までの日数が短い

などの理由もあり、特別必要性がないと私は考えます。




ですが、

  • 故人の姿と少しでも長く一緒にいたい

  • 元気だった頃の外見にしてあげたい

などの遺族の希望により、日本でも注目度が上がっていることは確かでしょう。




 

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