葬儀に参列した経験はあっても、喪主や遺族として葬儀を取り仕切る機会は、人生で数回あるか、ないかでしょう。
特に喪主は、葬儀の責任者でもあり、葬儀内容の決定や関係者の連絡など、不慣れな中様々なことを決定しなくてはなりません。
そして喪主は、葬儀・告別式をはじめ、参列者への挨拶を行います。
葬儀での挨拶は、日常生活の挨拶やスピーチとは異なり、決まり事や使えない言葉も多く、参列者に失礼がないよう、言葉を選ぶ必要があるのです。
そこでこの記事では、喪主が葬儀・告別式を始めとした弔事の際での、挨拶の内容やタイミングについて紹介していきます。
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葬儀・告別式の喪主挨拶|挨拶文例や注意点、話す内容のポイントについて解説

葬儀とは、故人の冥福を祈り、家族や親族などの近親者で行う宗教儀式です。
対して告別式は、友人や知人、会社関係といった生前に故人と縁があった人達が、故人との最後の別れを告げる儀式となります。
元々は、葬儀と告別式は別の儀式として行われていました。
ですが近年では、葬儀・告別式を合わせて行う事が一般的です。
そして葬儀・告別式の際、参列者や関係者に向けて、喪主が挨拶を行うタイミングが何度かあります。
そこでまずは、喪主が挨拶を行うタイミングについて紹介しましょう。
喪主が通夜や葬儀・告別式で挨拶を行うタイミングと流れ

通夜や葬儀・告別式当日の流れと、挨拶のタイミングは以下の通りです。
受付開始、会葬者への挨拶
僧侶の出迎え、見送り
通夜、告別式終了時、出棺
精進落とし、忌中祓い
喪主が挨拶を行うタイミング【1】受付開始、会葬者への挨拶
一般的には、葬儀・告別式の開式1時間前に、参列者の受付が開始となります。
地域によって異なる所はありますが、受付が開始された際、
式場入り口
式場内
などで、会葬者への挨拶をします。
その際、『お悔やみの言葉』を受けることがほとんどです。
参列者が多い場合、ゆっくり話をする時間はありませんので、簡潔な挨拶を返す形になります。
喪主が挨拶を行うタイミング【2】僧侶の出迎え、見送り
葬儀を執り行う僧侶へ挨拶を行うタイミングは、
出迎え ⇒ 来て頂いたことに感謝
見送り ⇒ お勤めに対する感謝
の2回となります。
近年、葬儀会場の作りなども含め、出迎え・見送りを葬儀社のスタッフが行うことも増えました。
そのような場合は、開式前に司式者控室で挨拶を行う流れになります。
喪主が挨拶を行うタイミング【3】通夜、告別式終了時、出棺
通夜終了時
告別式終了時
出棺前
のタイミングで、参列・弔問してくれた方に感謝の気持ちを伝えます。
喪主が挨拶を行うタイミング【4】精進落とし、忌中祓い
葬儀が終了した後、会食会場に移動し、
精進落とし
忌中払い
の食事の席で設けられ、喪主からの挨拶が行われます。
ちなみに、
精進落とし ⇒ 初七日法要後の会食
忌中払い ⇒ 四十九日法要後の会食
を指しますが、地域ごとの違いや、略式で繰り上げ法要を行うことが多くなったため、意味の違いはなくなってきています。
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喪主挨拶の例文

喪主が挨拶を行うタイミングが分かった所で、実際の例文も紹介していきます。
受付開始、会葬者への挨拶
僧侶の出迎え、見送り
精進落とし、忌中祓い
喪主挨拶の例文【1】受付開始、会葬者への挨拶
開式前の挨拶は、ゆっくり話をする時間もなく、『お悔やみの言葉』に対して簡潔な挨拶を返す形になります。
本日はご足労いただき、ありがとうございます
ありがとうございます
恐れ入ります
痛み入ります
喪主挨拶の例文【2】僧侶の出迎え、見送り
出迎え時は、駆けつけて下さったことに、感謝の気持ちを伝えます。
【例文】
本日はお忙しい所、ご足労いただきましてありがとうございます。
何分不慣れですので、ご指導下さいます様、宜しくお願い致します。
見送り時は、お勤めに対する感謝の気持ちを伝えます。
また、地域によって違いがありますが、見送り時に挨拶と合わせて『御布施』を渡す場合もあります。
【例文】
本日は、大変ご丁寧なお勤めを賜りまして、誠にありがとうございました。
お陰様で無事に葬儀を執り行うことができました。
*御布施を渡す場合
些少(さしょう)ではございますが、どうぞお納めください。
喪主挨拶の例文【3】精進落とし、忌中祓い
精進落とし
忌中払い
の席では、始めと終わりに挨拶を行います。
終わりの挨拶では、これでお開きにすること、今後も良い関係を続けていきたいことをつたえましょう。
では、始めの挨拶の例文を紹介します。
ポイントとしては、
葬儀を無事に終えられたことに対する感謝
ゆっくりと過ごして欲しい
などの内容を伝えていきましょう。
【例文】
本日はお忙しい所、最後までお見送りいただきまして、誠にありがとうございました。
お陰様で葬儀も滞りなく終えることができました。
心ばかりではございますが、御膳をご用意致しましたので、故人を偲びながら、ごゆっくりとおくつろぎ下さい。
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通夜、告別式終了時、出棺時の喪主挨拶の構成と例文

通夜終了後
告別式終了後
出棺前
に行う喪主挨拶は、参列者に対してお礼でもあり、儀式の締めでもあります。
そのため、どのように話せば良いか迷う方も多いものです。
そこで、まずは基本となる挨拶文の構成を、4つのポイントに分けて紹介します。
参列者に会葬の御礼
故人の最後の様子など
生前のお付き合いへの感謝と今後のお付き合いについてお願い
結びの文
喪主挨拶の構成【1】参列者に会葬の御礼

まず、参列者に対して、会葬の御礼を伝えます。
【例文】
本日はお忙しい所、○○の葬儀・告別式にご会葬いただきまして、ありがとうございました
喪主挨拶の構成【2】故人の最後の様子など

次に、会葬者に対して、故人の最後の様子や思い出などを伝えます。
また、故人の最後の様子を伝える代わりに、感謝の気持ちを伝えるだけでも構いません。
【例文1】長く病気を患っていた場合
〇年前に病気を患ってからは、入退院を繰り返しておりました。
回復することを願っておりましたが、思いはかなわず、私達家族が見守る中、〇月〇日に逝去しました。
【例文2】急逝だった場合
〇月〇日に突然倒れ、意識不明となりました。
家族が病院に駆け付けた時には、もう意識がなく、そのまま帰らぬ人となりました。
【例文3】感謝の気持ちのみに留める場合
沢山の方にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。
皆様の温かいお志に厚く御礼申し上げます。
喪主挨拶の構成【3】生前のお付き合いへの感謝と今後のお付き合いについてお願い

【例文】
○○がこのように充実した人生を送る事ができたのは、ひとえに皆様のお陰と深く感謝しております。
生前のご厚情を、亡き○○に代わりまして、心からお礼申し上げますと共に、今後とも○○の生前と変わらぬお付き合いの程をお願い申し上げます。
喪主挨拶の構成【4】結びの文

最後に、締めの言葉として結びの一言を伝えます。
【例文】
本日は、最後までお見送りいただきまして、誠にありがとうございました。
通夜、告別式終了時、出棺時の喪主挨拶の例文

上記で紹介した4つのポイントを踏まえて、
通夜終了後
告別式終了後(出棺前)
の喪主挨拶の例文を紹介していきます。
喪主挨拶の例文【1】通夜終了後
【例文】
本日は、ご多用の中ご足労いただき、お通夜の焼香賜りまして、誠にありがとうございます。
○○は〇月〇日に息をひきとりました。
お陰様で安らかな最後でした。
明日の葬儀・告別式は、〇時から○○にて執り行います。
何卒宜しくお願い申し上げます。
なお、ささやかではございますが、別室に粗茶などを用意しておりますので、どうぞお召し上がりいただき、故人との思い出話などお聞かせ頂ければ幸いでございます。
本日は、誠にありがとうございました。
*1.通夜の後に行う挨拶では、
通夜に参列いただいた御礼
葬儀・告別式の案内
通夜振る舞いへのお誘い
以上3点を忘れずに伝えましょう。
*2.通夜と告別式で同じ文面を読んでも問題ありません。
ただ通夜後の挨拶は、簡潔に短めにすることが一般的です。
喪主挨拶の例文【2】告別式終了後(出棺前)
【例文】
本日はお忙しい所、○○の葬儀・告別式にご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。
○○は、〇月〇日の〇時ごろ、眠るように静かに息を引き取りました。
○○歳と大往生でございました。
生前のご厚情を、亡き○○に代わりまして心からお礼申し上げますと共に、今後とも変わらぬお付き合いの程をお願い申し上げます。
本日は、最後までお見送りいただきまして、誠にありがとうございました。
全く同じ内容の『お葬式』なのに、
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B社 ⇨ 120万円
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通夜・告別式終了後の喪主挨拶のポイント

通夜や葬儀・告別式といった、日常とは異なる雰囲気であり、大勢の人前で挨拶を行うことは、緊張もしますし、不得意に感じる方も多いことでしょう。
そこで、少しでも苦手意識を取り除くためにも、喪主挨拶のポイントを紹介します。
難しい言葉ではなく自身の言葉で
短くまとめ、ゆっくりと
原稿を見ながらでも問題はない
喪主挨拶のポイント【1】難しい言葉ではなく自身の言葉で
儀式でもあり、厳かな場でもある葬儀。
そのため、日常的に使っている言葉ではなく、使い慣れない難しい言葉を使うべきだと考えるでしょう。
ですが、ご自身の言葉で、簡潔に伝えることが大切です。
一番重要なことは、参列していただいた方達への感謝の気持ちを伝えることです。
喪主挨拶のポイント【2】短くまとめ、ゆっくりと
挨拶は長すぎると聞く側の負担になってしまいます。
参列への感謝
生前の故人に対するお礼
生前の故人の思い出
今後も変わらぬお付き合いのお願い
といった内容を簡潔に、短くまとめましょう。
そして、葬儀の参列者は高齢の方が多くなります。
ゆっくりと挨拶文を読み上げましょう。
喪主挨拶のポイント【3】原稿を見ながらでも問題はない
勘違いされている方もいますが、挨拶の原稿を見ながらでも問題はありません。
無理に暗記する必要はないのです。
これだけでも、大分苦手意識が取れるのではないでしょうか。
もし喪主が挨拶を行うのが難しい場合

告別式の挨拶は、喪主が行うのが一般的です。
ですが、精神的ショックで上手く話せなかったり、体調がすぐれなかったり、高齢であったりと、喪主が挨拶を行えない場合もあります。
そのように、喪主が挨拶を行うのが困難な場合、代理で挨拶を行っても問題はありません。
家族・親族間で相談をして、代理で挨拶を行う方を決めて下さい。
また、代理で挨拶を行う人は、挨拶の冒頭で、
自己紹介
故人との関係性
を参列者に対して伝えましょう。
【例文】
本日はお忙しい所、○○の葬儀・告別式に足をお運びいただき、誠にありがとうございました。
本来であれば、喪主の○○がご挨拶させていただく所でございますが、故人の○○であります私からご挨拶申し上げます。
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喪主挨拶で使わない方がよい言葉

通夜、葬儀・告別式など、弔事と言われる場面では、
使ってはいけない言葉
があることをご存知でしょうか?
『忌み言葉』と言われ、
不吉なことを連想する表現
生死に関する直接的な表現
不幸が重なることを連想させる表現
を避けることが習わしです。
近年、あまり気にせず使う方もいますが、挨拶の場などでは避けることが賢明でしょう。
まとめ

今回は、喪主が葬儀・告別式を始めとした弔事の際での、挨拶の内容やタイミングについて紹介しました。
通夜や葬儀・告別式、住職の出迎え・見送り、精進落としの会食の席など、喪主が挨拶を行う場面が何度かあります。
特に、通夜や葬儀・告別式後に行う喪主挨拶は、厳かな場で沢山の参列者の前で行うため、苦手意識を持っている方も多いものです。
まずは、伝える挨拶文の構成を確認し、無理に難しい言葉を使わず、ご自身の言葉で感謝の言葉を伝えて下さい。
そして、簡潔に短い文でゆっくりと伝えましょう。
勘違いされている方も多いですが、暗記する必要はなく、原稿を見ながらで問題はありません。
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これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
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