お葬式では、『心付け』を渡す風習があります。
『心付け』とは、手伝いをしてくれた人達への感謝の気持ちとして、
現金
品物
をお渡しする、昔からの日本の習わしの一つです。
現場では、よく当家様から、
『心付けは渡すのが一般的ですか?』
と質問を受けることがあり、現在も『心付け』の風習は残っているものです。
しかし、結論から言えば、
『心付けを渡す必要はありません』
と返答させて頂いています。
そこでこの記事では、葬儀における『心付け』の考え方や相場、渡すタイミングなどについて紹介していきます。
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葬儀の心付けとは|必要性や渡すタイミング、相場はいくらなのかを解説
『心付け』は、海外でいう所のチップと同じです。
そのため、必ず渡すべきものではありません。
しかし、『心付け』は風習であるため地域の考え方の差も大きく、
心付けを渡すのが当たり前
の地域もあり、『心付け』を渡すべきか迷う人も多いことでしょう。
そこでまずは、『心付け』の必要性や意味について解説します。
葬儀での心付けの必要性や意味とは
昔は、町内会などで葬儀を取り仕切り、遺族・親族はもちろん、
町内のご近所さん
が、お葬式の手伝いを行うことが当たり前でした。
そのため、葬儀の手伝いをしてくれた人達に対し、『心付け』を渡し、感謝の意を伝えていた訳です。
しかし現在は、
親戚付き合いの希薄
ご近所付き合いの減少
町内会の廃止
などもあり、葬儀社以外の人間に、お葬式を手伝ってもらうことが極端に減りました。
また、地元を離れ、核家族が多くなったことにより、葬儀の作法や風習が伝えられていない現状もあります。
そして、
火葬式
家族葬
など、葬儀の縮小化が進み、葬儀費用自体が大幅に安くなった代わりに、『香典』収入も減少しています。
以上の内容を踏まえ、
心付けを渡す必要がない
と言えるのでないでしょうか。
しかし、先ほども触れた様に、
地域によっては心付けを渡すのが当たり前
であることから、
誰に対して
いくらぐらい
どんなタイミングで
『心付け』を渡すのが相場なのか知りたいかたもいることでしょう。
そこで次に、『心付け』を渡す相手やタイミング、金額の相場を紹介します。
心付けは誰に、いくらぐらい渡すべきなのか?
『心付け』は、葬儀を手伝ってくれた、
親戚
友人
知人
などに渡します。
そして、『通夜』・『葬儀、告別式』と2日間手伝ってもらった場合、
両日とも心付けを渡す
のが礼儀で、遠方から来た人には、
車代
宿泊費
を用意することにもなります。
そして、『心付け』を渡す相手と金額は、大きく分けると3パターンあります。
世話役、案内係など
運転手
火葬場のスタッフ
心付けを渡す相手【1】世話役、案内係など
まず、お葬式の進行を手伝ってもらう方への『心付け』です。
世話役
案内係
受付係
台所係
上記の方達は、お葬式の準備~葬儀当日まで協力してもらいます。
そして、役割の責任に応じて、『心付け』の金額を分けるのが一般的です。
代表世話役 ⇨ 1~3万円
世話役 ⇨ 5千円~1万円
手伝い ⇨ 2~3千円
上記の人達への『心付け』は、
葬儀の翌日、または翌々日
に渡すことが一般的です。
心付けを渡す相手【2】運転手
次に、お葬式では移動することが多く、色々な場面で運転手に手伝ってもらいます。
寝台車(病院などから安置所場所への搬送)
霊柩車
マイクロバス
ハイヤー
基本的に、運転手に『心付け』を渡す場合、
2~3千円
が一般的で、距離が長い場合は少し多めに渡します。
渡すタイミングは、
目的地に着いた時
運転手と最後の接点を取る時
に渡すのが良いでしょう。
心付けを渡す相手【3】火葬場のスタッフ
最後に、火葬場のスタッフです。
ですが、火葬場では、
スタッフへの心づけ禁止
との貼紙がある所も多く、基本的には渡しません。
ですが一応、渡す相手と相場を紹介をしておきます。
【心付けを渡す相手】
火葬担当、火夫
待合室、休憩室の係
食事の配膳係
【心付けを渡すタイミング】
火葬担当 ⇨ 火葬炉に棺を出棺するまでに
休憩室係 ⇨ 火葬終了までに
配膳係 ⇨ 食事を終えた後
【心付けの金額相場】
2~3千円
心付けを渡す際の葬儀マナー
感謝を伝えるために渡す『心付け』ですが、最低限の葬儀マナーもあります。
せっかくの気遣いが、相手にとって失礼にならない様、マナーの部分も紹介します。
【心付けの葬儀マナー】
封筒に入れて渡す
一人一人個別に渡す
受取った方からお礼はないと理解する
まず1の『封筒に入れて渡す』ですが、
ポチ袋
白無地の封筒
に入れて『心付け』を渡しましょう。
封筒の表書きは、
御礼
志
心付け
と書き、裏面の左下に苗字のみ記入します。
次に2の『一人一人個別に渡す』ですが、『心付け』は感謝の気持ちを表すものですから、御礼として個別に渡すようにしましょう。
どうしても直接渡すのが難しい場合は、
他の遺族
世話役
葬儀社のスタッフ
など、代表した人に渡してもらいましょう。
最後に3の『受取った方からお礼はないと理解する』ですが、『心付け』は感謝を伝えるために渡しています。
そのため、葬儀後に『心付けを渡したのに一言ない』などと言った、相手側に不満を持つこと自体筋違いなので気を付けましょう。
受取った方から、お礼状などが届くこともありますが、それは相手方の丁寧な対応であって、一般的ではありません。
そのため、もしお礼状を頂いたとしても、その返事は必要ありません。
まとめ
今回は、葬儀における『心付け』の考え方や相場、渡すタイミングなどについて紹介しました。
感謝の気持ちを表す『心付け』は、昔からの日本の風習です。
基本的には、お葬式を手伝ってくれた人達に渡す、チップのような物だと考えるのが良いでしょう。
しかし近年、人間関係や社会との繋がりが変化し、
心付けを渡さない
ことの方が一般的になりました。
ですが、『心付け』の風習は地域差が大きく、現在も、
心付けを渡すのが当たり前
の地域もあるため、地域の風習・慣習に従って判断をして下さい。
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葬儀に関する知識は、分からない事が当たり前です。
しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。
葬儀費用が高かった
イメージと違った
これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
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