アンケート調査で日本人が信仰する宗教は、
仏教 ⇒ 31%
神道(神社) ⇒ 3%
キリスト教 ⇒ 1%
信仰なし ⇒ 62%
というデータが発表されています。
そして、日本の葬儀の8割以上は、
仏式(仏教)
で行われおり、葬式=仏教のイメージが強いことでしょう。
この日本人にとって馴染みが深い『仏教』ですが、多くの『宗派』があることはご存じでしょうか?
葬儀や法事など、寺院に弔事を依頼することが多くなりますが、『宗派』によって特徴や考え方、教えが異なるため、自分の家の『宗派』は知っておく必要があります。
そこでこの記事では、『仏教』の『宗派』や教えの違いなどについて紹介していきます。
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仏教における宗派とは?|宗旨・宗派の違いや葬儀の特徴・開祖・教えなど意味を解説
『仏教』には多くの『宗派』があり、古くからある伝統的な『仏教』だけでも、
十三宗五十六派
が存在しています。
なぜ同じ『仏教』なのに、数多くの宗派が存在することに、疑問を感じる人も多いことでしょう。
『仏教』はインドが発祥の地です。
インド発祥の『仏教』は約2500年前頃、ブッダが開き、『宗派』は『仏教』から派生した分派のことを言います。
そこから、中国や朝鮮半島を経由し、『仏教』は日本に伝わりました。
その過程で、沢山の『宗派』へと分かれたため、同じ『仏教』でも数多くの『宗派』が存在するのです。
宗派とは何か?
前述した様に『宗派』とは、『仏教』から歴史的な経緯を経て生まれた、分派のことを言います。
ブッダが20歳で出家し、悟りを開き、そこから40年間で説かれた教理が膨大な数に膨れ上がりました。
その説かれた教理の一つ一つが大きくなり、それぞれ分かれたことで『宗派』が生まれました。
そして次第に、同じ『仏教』でも教理や信仰対象、お経や作法などに違いが出てきました。
日本には、538年(一説には552年)に『仏教』が伝来し、聖徳太子が天皇を補佐する摂政になった時、『仏教』が広まったと言われています。
そして、聖徳太子が法隆寺を建立したことで、『仏教』が日本に定着していきました。
平安時代には、空海と最澄の2人の偉大な仏教者が現れ、
空海 ⇒ 真言宗
最澄 ⇒ 天台宗
を生み出しました。
その後、明治維新以降に成立していた「伝統仏教」を指し、明治政府が、
13宗56派
を公認したことに由来しています。
宗旨・宗派を知らないと何か困ることがあるのか?
正直、日常生活において、宗旨・『宗派』が分からなくても、困ることはほとんどありません。
ですが、弔事である、
通夜や葬儀・告別式
法事やお盆・お彼岸
お墓
などの事は、宗旨・『宗派』を知らないと話になりません。
宗旨・『宗派』を簡単に説明すると、
宗旨 ⇒ 宗教の教えや教養
宗派 ⇒ 各宗教から生じた分派
となりますが、宗旨によって葬式など弔事の意味合いが異なります。
そして『宗派』によって、作法や決まり事が異なってくるのです。
つまり、宗旨・『宗派』を知らないと、
葬式を誰に頼めば良いのか分からない
となってしまい、何も決めることができません。
お墓が寺院にあるなど、『檀家』で『菩提寺』があればすぐに分かりますが、『菩提寺』がない方は、事前に宗旨・『宗派』を調べておきましょう。
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仏教の代表的な「13宗」
日本の伝統的な仏教には「13宗56派」が存在します。
その「13宗」とは、
真言宗
天台宗
曹洞宗
臨済宗
浄土宗
浄土真宗
日蓮宗
法相宗
律宗
華厳宗
時宗
融通念仏宗
黄檗宗
のことを指します。
そして「56派」とは、これらの13宗から教義・信仰対象などの違いや、歴史的経緯により生じた56の分派を指します。
現在の葬儀で多い8つの宗旨、宗派の特徴
現在、日本に伝わった仏教は8つの宗旨とされ、
真言宗
天台宗
曹洞宗
臨済宗
浄土宗
浄土真宗本願寺派
真宗大谷派
日蓮宗
ほとんどの仏式の葬儀は、上記の8つの宗旨の葬儀となるでしょう。
それぞれの宗旨で、教義・信仰対象や葬儀内容・焼香回数などが異なるため、その特徴を解説していきます。
真言宗の特徴
密教系
開祖 ⇒ 空海(弘法大師)
本尊 ⇒ 大日如来
空海が唐の都「長安」で学んだ密教を基盤とし、平安時代に開いた宗派です。
大日如来を全ての根本と考え、人の心の在り方や価値観などを10の段階に分け、最終的に大日如来と同レベルに達することを説く「十住心思想」が基盤となっています。
そして、大日如来の徳性の一部とされている仏や菩薩、明王も祀られています。
また、真言宗は数多くの分派が存在し、「真言陀羅尼宗」や「曼荼羅宗」、「秘密宗」などとも呼ばれています。
故人を密厳浄土(三密の万徳によって荘厳された大日如来の浄土)に送り届けるため、今世で身についた悪い考えや習慣などを葬儀によって浄化し、仏様の加護を得られるように供養します。
経典は、大日経と金剛頂経の2種類あります。
天台宗の特徴
密教系+法華系
開祖 ⇒ 最澄(伝教大師)
本尊 ⇒ お釈迦様、薬師如来など
中国で学んだ最澄により、平安時代初期に日本に伝えられた密教で、大乗仏教の宗派の一つです。
朝 ⇒ 法華経の南無妙法蓮華経
夕方 ⇒ 阿弥陀経の南無阿弥陀仏
を唱える「朝題目夕念仏」という言葉がありますが、『妙法蓮華経(法華経)』を根本仏典としています。
天台宗から多くの日本仏教の宗旨が発展し、本山は比叡山延暦寺です。
正式名称は「天台法華円宗」で、「法華円宗」や「天台法華宗」とも呼ばれています。
仏の教えを顕教(けんぎょう)と密教の2つに分けて考え、
顕教 ⇒ 自分を救い他人を利する
密教 ⇒ 仏と自己の一体を観念し、仏の力で仏の境地に達する
という教えで、故人の罪や穢れを払い、故人や縁者と一緒に仏道に達するという考え方です。
経典は、法華経です。
曹洞宗の特徴
禅宗系
開祖 ⇒ 道元(承陽大師)
本尊 ⇒ 釈迦如来
800年ほど前に、道元禅師によって中国から伝えられた座禅で悟りを開く宗派です。
お釈迦様が座禅の修行に精進し、その結果悟りを開いたことに由来しています。
何も考えず、ただひたすらに黙して座禅に徹する「黙照禅」が行われ、鎌倉時代には地方の武士や一般市民の間で支持されました。
臨済宗の特徴
禅宗系
開祖 ⇒ 栄西(千光法師)
本尊 ⇒ 釈迦牟尼仏、お釈迦様(定めはない)
栄西によって中国から鎌倉時代以降に日本に伝えられ、江戸時代に白隠禅師によって確立しました。
師から弟子へ悟りの伝達「法嗣(はっす)」を重んじ、座禅を組みながら師と弟子が問答を繰り返す「看話禅(かんなぜん)」が有名です。
なお、アニメなどで知られる一休さんは、室町時代に実在した臨済宗の僧侶・一休宗純がモデルとなっています。
鎌倉幕府、室町幕府の時の政権と結び付きが強く、室町文化の形成に多大な影響を与えました。
葬儀は、故人を仏の弟子にするための授戒の儀式と、仏生(言葉による理解を超えたことを理解する能力)に目覚めさせ、仏の世界へと導くための引導の儀式が中心です。
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浄土宗の特徴
浄土系
開祖 ⇒ 法然(円光大師)
本尊 ⇒ 阿弥陀如来
1175年、法然上人が開いた大乗仏教の宗派であり、鎌倉仏教の一つ。
「浄土専念宗」とも呼ばれます。
修行の価値を認めず、修行による成仏を否定し、念仏を唱えることを重要視しています。
「南無阿弥陀仏」と念仏を唱え、阿弥陀仏への帰依や感謝を表すと共に、仏の救済を受け、死後は浄土に生まれることができるという教えです。
経典は、「無量寿経」・「観無量寿経」・「阿弥陀経」の3部経。
浄土真宗本願寺派、大谷派の特徴
浄土系
開祖 ⇒ 親鸞(見真大師)
本尊 ⇒ 阿弥陀如来
浄土宗・法然の教えを、親鸞が継承し発展させ、鎌倉時代に開いた『浄土真宗』。
人が求めなくとも阿弥陀様が救って下さる、いずれ仏になることが約束されているから、改めて修行をする必要はないという教えです。
また、仏教で禁止された「肉食妻帯」のほか、「悪人正機」を唱えてもいます。
阿弥陀如来は全ての人々を救うことができる「本願力」(本願が成就し仏と成ったことによって得た力)を持っているとされ、この本願の力によって救われる「他力」(仏・菩薩の加護の力を指す)を説いています。
そして、『浄土真宗』には大きく分けて、
本願寺派
大谷派(東本願寺派)
があり、『大谷派』は『本願寺派』に次ぐ規模の宗派で、戦国時代から江戸時代にかけて分裂した歴史があります。
日蓮宗の特徴
法華系
開祖 ⇒ 日蓮(立正大師)
本尊 ⇒ お釈迦様、大曼荼羅
鎌倉時代中期に日蓮聖人によって開かれた『日蓮宗』。
「本尊」・「題目」・「戒壇」を3大秘法とし、お釈迦様が説かれた法華経を拠り所にして、題目(南無妙法蓮華経)を唱えることが教理となっています。
全く同じ内容の『お葬式』なのに、
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C社 ⇨ 200万円
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13宗の残りの6宗の特徴
現在、葬儀などで接する機会が多い7宗の解説をさせて頂きました。
ではここからは、他の6宗の特徴について解説していきましょう。
法相宗
律宗
華厳宗
時宗
融通念仏宗
黄檗宗
法相宗(ほっそうしゅう)の特徴
奈良仏教系
開祖 ⇒ 玄奘三蔵(三蔵法師)
本尊 ⇒ 唯識曼荼羅
遣唐使の僧により日本に伝えられました。
長い時間をかけ、段階を経て修行を行う事で成仏に至ると考え、念仏や題目を唱える・坐禅を行うなど、一つの行だけに専念するのではなく、様々な行を推奨しています。
興福寺、薬師寺が本山となっています。
律宗の特徴
奈良仏教系
開祖 ⇒ 鑑真和上
本尊 ⇒ 盧舎那仏
鑑真が日本に伝えた「律宗」。
「戒律」を重要とし、自発的に規律を守ろうとする心の働きを指す「戒」と、他律的な規則をさす「律」の研究と実践を主とします。
唐招提寺が本山となっています。
華厳宗の特徴
奈良仏教系
開祖 ⇒ 杜順
本尊 ⇒ 毘盧舎那仏
毘盧舎那仏とは、明るい光を放つ仏で、毘盧舎那仏の光明により、迷っている人々を浄土である華厳世界に導くとされています。
聖武天皇が建立した東大寺(奈良の大仏=盧舎那仏像)は、近代以降は華厳宗を名乗ります。
「華厳経」を経典とし、大乗仏教の中でも哲学的で、独特な教えを持っています。
時宗の特徴
浄土系
開祖 ⇒ 一遍(証誠大師)
本尊 ⇒ 阿弥陀様、南無阿弥陀仏の書
阿弥陀様を信じる信じない問わず、仏の「本願力」は絶対であるため、念仏さえ唱えれば往生できると説かれています。
融通念仏宗の特徴
浄土系
開祖 ⇒ 良忍(聖應大師)
本尊 ⇒ 十一尊天得如来
毎日何度も念仏を唱えることが修行の中心となります。
一人一人の祈りが全ての人の為となり、全ての人の祈りは自分のためになるという教え。
「華厳宗」の影響を受けています。
本尊の「十一尊天得如来」とは、中央に阿弥陀如来、観音菩薩と勢至菩薩を含む11体の奏楽菩薩で構成された、「融通念仏宗」特有の来迎図です。
黄檗宗(おうばくしゅう)の特徴
禅宗系
開祖 ⇒ 隠元(真空大師)
本尊 ⇒ お釈迦様
江戸時代初期に来日した、明末の僧・隠元が開祖の「黄檗宗」。
教義・修行・儀礼・布教などは「臨済宗」と変わらないが、儀式の形式や使われる言葉は、中国の明時代の様式となっています。
まとめ
今回は、『仏教』の『宗派』や教えの違いなどについて紹介しました。
仏教の宗旨・宗派における「13宗56派」。
その中でも、日本の仏教の代表的な「13宗」について紹介しました。
日常生活において、なかなか意識することが少ないですが、葬儀や弔事においては、宗旨・宗派の考え方の違いを理解しておく必要があります。
不幸事で事前の準備は難しいですが、自分の家の宗旨・宗派は調べ、理解しておきましょう。
葬儀に関するご相談は『橙縁社』へ
葬儀に関する知識は、分からない事が当たり前です。
しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。
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これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
いざという時困らないように、葬儀全般の疑問は
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